梅雨なんだか夏なんだか分からない気候で、身体がすっかりダルい感じ…
「早くも夏バテ気味かもしれません…」
そう先輩に相談したら
「問題。肉、カレー、寿司どれが一番体にいいでしょうか?」
僕は、突然出題された問題に「?」が浮かんだものの
面倒くさそうな流れを察し、とりえず適当に答えこの場を離れようと心に決めた。
「お寿司じゃないですかねー、用事をおも…」
すかさず、先輩の一言が
「よし、行こう」
面倒くさそうなので行くわけには行かない
「やっぱ、カレーかなー…」
「よし、正解!行くぞ!」
心の中で「くそー、間違えて正解出してしまった!」と叫び、観念した僕は先輩についていく事に…
カレー好き先輩のカレーうんちくに延々と相づちを打ちながらのドライブ20分間程度
夏バテに拍車がかかる僕…
「さぁ着いたよ」
目の前に現れたのは「ステーキハウス…」と書かれた看板
「何にする?ここステーキメニュー注文しないとカレー食べられないんだよ」
いや、ここステーキ屋さんだよね…
と思いながらも、バター醤油・ステーキ(130g)を選び席に着きステーキの到着を楽しみにしていた。
なんだかんだ言っても、お肉を食べると元気が出そうだし。
最近元気のなかった僕への気遣いも嬉しく感じた。
目の前にカレーが置かれた(先輩により)
「ステーキ屋さんならでは、牛すじが入っているカレーなんだよ。肉屋が扱うニクニクしいカレーで僕はこれが好きでねぇ〜。牛すじの甘味とカレーのスパイスが…しかも、おかわり食べ放題なんだよ…(なんだかんだ)」
と、何か言いながら先輩はステーキを待つ間、カレーをおかわりしていた。
「お待たせしました」
ここで待ちに待った(僕)、ステーキの登場。
食べやすい大きさにカットされたステーキには、バター醤油のソース。
運ばれてきた瞬間に広がる香りが食欲をそそる。
ご飯に少しソースを落としながら食べるステーキは最高の食べ合わせで、肉、飯、肉、飯…
抑えられない衝動は、
次の瞬間お皿の中でステーキ丼を完成させていた。
隣の席には、2杯目のカレーとステーキを食べている先輩。
「牛すじとカレー…の…あい…(モグモグ)」
なんか言ってました。
僕と先輩、想い想いの楽しみ方をした後
そういえば。
「僕が寿司って言ってたらどうしてたんですか?」
「あぁ、寿司?あるよ」
ご飯の上にカットされたステーキを乗せて、お寿司を再現していました。
どうしても行きたかったので、一緒にいく人を探していたそうです。
素直に言ってくれればいくのにね。
愛嬌のある先輩でしょ…
夏バテ知らずの先輩に連れて行ってもらった店は、
先輩からしたら、ステーキ屋が提供するカレーのうまい店。
僕からすると、一皿で2度3度と肉の楽しみを提供してくれる、ステーキハウスだった。